睡眠は「気合いでなんとかなるもの」と思われがちですが、実際は非常に科学的な現象です。近年、脳科学や遺伝子研究の進展により、これまで常識とされてきた説が次々と見直されています。
本記事では、世界的な睡眠研究者である柳沢正史教授の見解をもとに、「睡眠の新常識」をわかりやすく整理します。特に気になる「就寝前のスマホ問題」についても、最新の知見から解説します。
睡眠サイクルは「90分」が正解ではない
「90分単位で寝ると良い」とよく言われますが、実際には個人差が大きく、同じ人でも日によって変動します。そのため、90分にこだわる必要はありません。
むしろ重要なのは合計の睡眠時間です。目安としては7時間以上の睡眠を確保することが推奨されます。
朝型・夜型は努力では変えられない
人には「クロノタイプ」と呼ばれる体内リズムがあり、これは遺伝や年齢によって決まります。
夜型の方が無理に朝型生活を続けると、慢性的な睡眠不足になりやすく、健康リスクが高まる可能性があります。自分のリズムに合わせた生活が重要です。
「22時〜2時のゴールデンタイム」は誤解
「22時から2時に寝るべき」という説は広く知られていますが、正確ではありません。
成長ホルモンは、眠り始めの深い睡眠時に分泌されます。そのため、寝る時間よりも「質の良い睡眠」を確保することが重要です。
レム睡眠は“浅い眠り”ではない
睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠の2種類に分かれます。
ノンレム睡眠は身体の回復、レム睡眠は記憶の整理に関わります。どちらも欠かせない重要な役割を持っています。
睡眠不足は酔っ払い状態と同じ
徹夜明けの脳は、アルコールを摂取した状態と同等のパフォーマンス低下が起きるとされています。
特に判断力や集中力が低下するため、仕事や勉強の効率も大きく下がります。
就寝前のスマホは「使い方」が重要
就寝前のスマホは必ずしも悪ではありません。問題は使い方です。
長時間の使用や、刺激の強いコンテンツは睡眠を妨げます。一方で、リラックスできる動画や読書などは入眠を助ける場合もあります。
昼間の眠気は「普通」ではない
日中に強い眠気を感じる場合、睡眠不足や体調不良の可能性があります。
本来、人は日中は覚醒している状態が自然です。慢性的な眠気には注意が必要です。
ショートスリーパーはごく少数
短時間睡眠でも健康を維持できる人はごく一部であり、ほとんどの方は十分な睡眠が必要です。
「自分は大丈夫」と思っていても、実際にはパフォーマンスが低下しているケースが多いとされています。
睡眠不足は免疫力を低下させる
睡眠時間が不足すると免疫機能が低下し、感染症のリスクが高まります。
健康維持のためにも、十分な睡眠は欠かせません。
眠れないときは一度起きる
眠れない状態で布団に居続けると、脳が「眠れない場所」と認識してしまいます。
20分ほど経っても眠れない場合は、一度起きてリラックスできる行動をとることが推奨されます。
まとめ
睡眠に関する常識は、科学の進歩とともに変化しています。
重要なのは、自分に合った睡眠スタイルを見つけることです。無理な習慣よりも、自然なリズムを大切にしましょう。
記載の情報は執筆時点の一般情報であり、最新の詳細は公式をご確認ください。




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